読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

はじめてのバーへのすすめ

古越 幸太の「ひきこも語り」

どうやってバーに通えばいいんだろう(はてな匿名ダイアリー

バーに行くと色々と楽しいことが起こったり、人間関係が広がったりするようなので、行ってみたいと1年以上思っている。

がしかし、行くまでのハードルが高すぎる。

http://anond.hatelabo.jp/20131106211458

 

上の記事を読んで、ふと思い出しました。

 

バーでしか飲めないお酒もある。

 

そう知ったのは、つい最近のことです。

 

居酒屋なら「とりあえず生」で始めて、小洒落たダイニングバーなんかでは赤ワインを頼みます。

 

カクテルを中心に置いてあるお店だと、ジントニックを頼みます。

 

特別大当たりもしないし、大外れもしない。

 

そんなメニューが好きですし、そういう生き方を好んでいました。

 

ぼくら社に入る前。

 

僕が前にいた会社の社長と共に、ぼくら社の編集長が勧めるバーへ。

 

時期は夏の終わり頃。

 

「ここはスイカのカクテルが美味しいんですよ」

 

そう言われて頼んだ一杯は、きりりと冷えたグラスに淡い朱色のショートカクテル。

 

印象的だったのは、ソルティドッグのようにグラスの縁をまとう塩。

 

縁に口をつけて飲み込むと、塩の辛さでスイカの甘みがきわだって拡がります。

 

「スイカを生で食べるより、もっと美味しいスイカの食べ方です」

 

バーにはそんなお酒もあるのだと知った夜でした。

 

それから何度かバーを訪れては、機会があれば果物のカクテルを頼みます。

 

そうして気付いたことは、バーのカウンターには生の果物が置かれていること。

 

あれは旬であることを伝えると共に、果物のカクテルを勧めるものでもあったんですね。

 

気付いてしまえば何ということのない置物ですが、知らないときには視界に映っていないものです。

 

少なくともそれまで、「あの果物でカクテルを」と頼んだことはありませんでした。

 

そうした発見は初めてバーのカウンターをくぐることから、見つかるものなのかもしれません。

 

あるいは、生きていくことと同じように。

 

Written by :古越 幸太