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年収300万円の先にある未来

今日の書き手安田 佳生

 

 人事コンサルタントをされているという、平康さんのブログを拝見しました。


年収300万円以下の人を減らすために人事制度でできること - あしたの人事の話をしよう

以前ブログネタにしようと思っていた年収についてのグラフが出てきたので、のせてみます。300万円以下の年収の人がどんどん増えていて、500万円~1000万円の年収...

 

年収300万円以下の人を減らすための人事制度。

 

この方は低収入で喘いでいる人たちを、何とかしてあげたいのですね。

 

良い人です。

 

でもちょっと難しいような気がします。 

 

なぜこんなにも年収が下がってしまったのか。

 

ひとつにはやっぱり人口問題です。

 

人間がどんどん増えれば、消費もどんどん増える。

 

人間がどんどん減れば、消費もどんどん減ってしまう。

 

それはその通りなのです。

 

でも、人間を増やして収益を上げるということ自体、いずれ限界は来ますよ。

 

企業の年齢構造も、昔はきれいなピラミッド型でした。

 

下にいくほど人数が多くなる。

 

一人の部長を4〜5人の課長が支え、一人の課長を5〜6人の平社員が支える。

 

若者がどんどん入社してくれば、上司のポストも増えていく。

 

そういう構造だったわけです。

 

でも限界が来た。

 

若者はもう増えません。

 

そりゃあそうです。日本全体の若者が減っているのですから、企業の中にだけ若者が増えるはずがないのです。

 

若者が減ると、課長の収入を支えきれない。

 

課長が減ると、部長の収入を支えきれない。

 

管理職のポストがなくなり、社員の収入は頭打ちになる。

 

では、もっと若者を増やせばいいのでしょうか?

 

少子高齢化にどんどんお金を使い、国民がどんどん子供を産むようにする。

 

あるいは海外からどんどん移民を受け入れる。

 

しかしです。

 

それにだって限界はあります。

 

どこまでも、どこまでも、人口を増やし続けることなどできないのです。

 

人口増加によるマーケットの拡大。

 

これはいずれ必ず終焉を迎えます。

 

そしてもうひとつ、年収が下がった理由。

 

それは新興国との競争です。

 

日本人の年収が下がったのは、それが元々高過ぎたからです。

 

年収300万円でも、まだまだ新興国の人たちよりは高い。

 

新興国と同レベルの商品を作って価格競争をしたならば、そこで働く人の収入が新興国並みになるのは当然の帰結です。

 

以上の理由から、日本人の平均年収はもう増えないと思います。

 

平均年収300万円台を維持できれば御の字でしょう。

 

問題はその先なのです。

 

平均300万円台の年収をどう分けるのか。

 

国民全体で均等に分けるのか。

 

それとも格差をつけて少人数だけでも夢を見るのか。

 

まあ、宝くじみたいなものですよ。

 

ほとんどの人が損をする中で、たまたま運の良い人が大当たりの3億円を手にする。

 

それもありかもしれません。

 

Written by :安田 佳生

 

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ぼくだったら、そこは、うなずかない。

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