「あいつはできないやつだ」と切り捨てる側の無能。

今日の書き手下出 裕典

 

今日のブログタイトルは、僕の2人目のお師匠さん(コピーライターさん)が、何年か前にお寿司屋さんの入社案内で作ったキャッチコピーから拝借しました。

 

下記のid:salucoroさんのブログにもあるように、オトナってなんだか人間をラベル分けして考えるのが好きですよね。

 

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20代、友達と話してて「あれっ?」ってことはわりとあった。

今は経験値を積んだので何を言ったら危ないか、相手をよく観察してから言うスキルがついたのでだいぶ減ったけど。・・・

 

男だから、女だからの他にも、日本人だから、関西人だから、B型だから、ゆとりだから・・・。

 

挙げていけばキリがありません。

 

 

仕事場に目を向けてみても、ちょっとした特徴や何かひとつの行動をもって、

 

「あいつは○○だから優秀だ」

 

「あいつは××だからできないやつだ」

 

と分類し、切り捨てるオトナのなんと多いことか。

 

 

伸び盛りのベンチャー企業にいたこともあって、20代の頃から新卒学生の面接をたくさん担当させてもらいました。

 

その感覚で言うならば、「面接官や人事担当に、人を見抜く力がある」なんてのは嘘です。

 

面接の段階で「こいつ良さそうだな」と思った人が伸び悩んだり、「微妙かもなぁ」と思いつつ通した人が素晴らしい活躍を見せたり。

 

はっきり言って、年を重ねるごとに面接官を担当するのが怖くなっていきました。

 

だって分かんないですもん。

 

たった1時間やそこらで相手が優秀かどうかなんて。

 

「あぁ世の中にはこんな能力を持った人がいるのか」

 

「こういう特徴って欠点かと思ってたけど長所じゃん」

 

自分の知らないタイプの『できるヤツ』に出会うたびに、面接で人を見抜くなんて無理だなぁ、という思いが強くなりました。

 

経営者になって、出会う人のタイプが広がった今は、もう本当にあらゆる人が面白いなぁ、と心から言うことができます。

 

 

人をラベル分けして決めつけるといろんな新たな可能性をゼロにしてしまうので、できるだけ先入観をなくして生きていこう、と思ってます。

 

Written by :下出 裕典

 

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