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「普通の人」というコンプレックス

下出 裕典の「いと、えんなり」 ぼくら社のこと

今日の書き手:下出 裕典

 

僕はいつも、自分の普通っぷりにゲンナリしています。クリエイティブの仕事を始めた時も、同期メンバーたちのトガッた企画を見ては落ち込む日々を過ごしていました。そして、その落ち込みを気取られないようにごまかす自分がまたイケてない。

 

普通、凡人、そんな称号を与えられないようにビクビクしているんです。小さい頃からずっとそうでした。みんながハーモニカを吹く演奏会でシンバルや指揮者をやらせてもらったり、一人だけ制服を着なかったり。30歳をだいぶ過ぎてまだ茶髪にしたりしているのも、たぶん『普通コンプレックス』のせいだと思います。

 

だから、小阪裕司さんの新刊に向けた企画会議をしている時は、本当に驚きました。正直最初は、編集長・安田佳生のしゃべっている意味が分からなかった。

 

「いまの世の中、変わってるとか、周囲から浮いてるとか言われて、生きづらい思いをしている人がたくさんいる」

「そういう人こそ個性や才能にあふれているのに、普通の人と同じように生きろという圧力に苦しめられて、力を発揮できないでいる」

 

僕は、凡人代表として、「変わり者」に憧れ続けてきたのです。「あなたって変わってるわね」と言われるためだけに、似合いもしないロン毛にしたりしてきたのです。それがなんですか。世の中には「変わってると言われないように自分を押し殺している人」がたくさんいるんだと言うのですよ。

 

僕はまっこうから反対しました。「変だと言われて悩んでいる人」より、「普通すぎる自分に嫌気がする人」の方が多いと思う、と。普通の人に、変わり者になる方法を教えてあげる方が喜ばれると思う、と。この意見は、その場にいた全員からスルーされました。そして当初のコンセプト通り、「これからは変わり者と呼ばれるあなたの時代です。もっとかぶいていきましょう!」というエールを込めた、『発動せよ!変人感性』が誕生したのです。

 

発売1週間たった結果は、楽天ブックスでは予約時点で品切れになり、アマゾンランキングでもTOP10に入る快進撃。

 

完全に、僕が間違っていました。そしてまた、激しい嫉妬に襲われました。世の中にはそんなにたくさんの才能あふれる若者たちがいるのか。変わり者になりたいのになれない僕は、どうやって太刀打ちすれば良いのだ・・・。

 

そうこぼす僕に、編集長・安田佳生が言いました。

 

「変わり者になりたいなんて、下出くんは十分変わってるよ」

 

なるほどそうだったのか、と思いました。この言葉で僕は気づいたんです。世の中には、変わってる人と変わってない人がいるのではない。自分の中の変わってる部分=個性を、ちゃんと認識して活かしている人と、そうじゃない人がいるだけなんだ。

 

今回のことで僕自身、自分独自の変わってるポイントを理解も活用もできてなかったのだと思い知らされました。ビジネス絵本『発動せよ!変人感性』、変だと言われて悩んでいる人も、普通すぎる自分に嫌気がする人も、どちらの方にも共感していただける本だと思います。

 

Written by :下出 裕典

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ぼくら社2014年2月の新刊!

人の「感性」と「行動」を軸にした独自のビジネスマネジメント理論を研究・開発し、全国から千数百社を超える企業が参加する「ワクワク系マーケティング実践会」主宰、小阪裕司。

35冊を超える著書ではじめて語る「変わり者と疎まれ、本当の自分を出せずにいる」、そんな生きづらさを抱えている人に向けたメッセージ。

これからは感性の豊かな人、いわば "変人性 "を持つ人の時代。 その生きづらさは時代に必要とされている者の証であり、未来を創造する可能性そのもの。

君は、君がなるべきものにきっとなれる。

発動せよ! 変人(かぶきもの)感性

発動せよ! 変人(かぶきもの)感性