視聴を強制するCMに価値はあるのか

今日の書き手:安田 佳生

 

Togetterというまとめサイトを見て

 

1800円払ってCM(予告)を20分も見せられる映画館 - Togetterまとめはてなブックマーク - 1800円払ってCM(予告)を20分も見せられる映画館 - Togetterまとめ

レンタルDVDはまあ目を瞑るとして(それでも20分は長いと思うけど)、お金払って映画館で17分もCM見せられるのはちょっと意味わかんないですね。もっとCM長くしてタダにするとかどうかな。どうかな。

 

これは言えてますよね。

「何でお金払ってCMを見せられなきゃいけないんだ!」

その気持ちよく分かります。

 

私はアメドラが大好きで、

DVDを買って一人で見るのが趣味なのですが、

最初のCMは絶対に見ないです。

もしもこのCMを見ないと本編が見れないとしたら、

DVDそのものを買わなくなってしまうでしょうね。

 

映画館はもちろん、

最近はテレビのCMですら苛立ちを覚えます。

番組の一番いいところでCM。

それがまた長い。

そして、やっと始まったかと思えばまたCM。

腹立たしさのあまり、チャンネルを変える事もあります。

 

もちろん、テレビ番組がスポンサーのお金で成り立っている事は知っています。

NHKと違ってお金を払って見ているわけではない。

それは分かっているのですが、我慢出来ません。

 

考えてみれば昔はCMが流れていてもまったく気になりませんでした。

でも最近はとてもイライラする。

それは何故なのでしょう?

CMの質が下がったからでしょうか。

たぶん、広告というものに慣れてしまったからでしょうね。

そして、飽きてきた。

CMに飽きたというよりも、広告によって物を買わされることに飽きたのでしょう。

 

広告は効かない。

そう言われて久しいです。

昔はテレビでCMを流せば物が売れました。

たくさん広告を出すとたくさん物が売れる。

広告を出さないと物が売れない。

そういう時代だったのです。

でも今はそれだけでは売れません。

 

CMでやっている商品だからいい商品。

もはやそのように感じる消費者はほとんどいません。

今の消費者は押し付けられるのが嫌なのです。

欲しいものは自分で見つけたい。

自分の意思で選びたい。

それが今の消費者心理ではないでしょか。

 

CMを見なくなった消費者に対して、

強制的にCMを見せようとする作戦。

これはきっと上手く行かないでしょうね。

北風のような力づく作戦はもう通用しないのです。

 

見せようとすればするほど見なくなる。

それでも見せようとすると、

その影響で商品自体が売れなくなってしまう。

これでは本末転倒です。

 

広告のありようを根本から見直さないといけない。

きっと、そういう時代に突入しているのです。

 

Written by :安田 佳生 

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