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50万円で社員の本音が分かる?究極のリストラ策

安田 佳生の「疑問論」

今日の書き手:安田 佳生(ぼくら社編集長)

 

この記事を読んで。

辞めたら50万円支給。Amazonが導入した「社内デトックス術」 : ライフハッカー[日本版]
「仕事の辞め時」を知るのは簡単ではありません。米Amazonは仕事を辞めて同社を去る従業員に最高5000ドル(約50万円)を提供するアプローチを始めました。勤続1年ごとに1000ドルが支給されるもので、最大5年分まで。あなたなら受け取りますか?

 

やっぱり、アメリカ人というのは面白いことを考えますね。

やる気のない人に50万円を払うとは。

合理的というか何と言うか、

とにかく日本人には出来ない考え方ですよね。

 

アメリカでは『おとり捜査』も合法です。

罠を仕掛けて、手を出してしまったら御用。

これと同じ感覚でしょうか。

50万円を目の前にちらつかせて、

手を出してしまったらサヨナラ。

日本人にはちょっと後味悪いですよね。

 

でも、戦略としてはアリだと思います。

その昔、梅宮アンナさんは

羽賀研二とのつき合いを父親に猛反対されて意固地になりました。

無理矢理別れさそうとすればするほど、しがみつこうとする。

それが人間の心理というものなのです。

 

別室に呼び出して詰める。嫌みを言う。

リストラ部屋に閉じ込めて辞めるのを待つ。

日本人のやり方は、むしろ根暗なのかもしれません。

そして、辞めろと言われれば言われるほど、

人間はしがみつきたくなるものなのです。

 

辞めろと言われて辞めるのではなく、自分の意思で辞める。

まあ、そちらのほうが健康的でしょう。

そのきっかけを与えてあげる。

「やめようかな〜」「やる気がでないな〜」という人たちに、

厳しく追い込んで辞めるようにもっていくのではなく、

札束をちらつかせることによって辞める決意をさせる。

辞めるほうにも、辞めさせるほうにも、

ベストな方法なのかもしれません。

 

でも、なかなか思いつかないです。

いや、仮に思いついたとしても、そんなこと口には出来ない。

それが日本人というものです。

 

私は5年ほどアメリカで暮らしたことがあるのですが、

彼らの無神経さには何度も驚かされました。

でも気を遣わずに過ごせたことも事実です。

嫌なことは嫌だとはっきり言ってくるので、

変に気を遣う必要がないからです。

 

日本はこれとは正反対です。

繊細で、相手を傷つけないように注意する。

だから神経を逆撫でされるようなことは滅多にありません。

その代わり、相手の心理を裏読みしなくてはならない。

イエスと言っても本当はノー。

察することが出来なければ無神経となる。

なかなか面倒くさい国民性です。

 

どちらにも良さがあり問題点もある。

大事なのはバランスなのです。

そう考えると50万円作戦はアリかもしれません。

嫌みを言って追いつめるのではなく、

かといって、いきなり「クビ!」と通達するのでもなく、

50万円で相手の本音を確かめる。

これは究極のリストラ策かもしれないですね。

 

Written by :安田 佳生 (記事一覧

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疑問論

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