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仕事は「辛く苦しいもの」という鎖

安田 佳生の「疑問論」

今日の書き手:安田 佳生(ぼくら社編集長)

 

このブログを読んで。

仕事中に人生を楽しんでいけない理由はない | 内野 宗治
日本では、仕事について「仕事(そのものを)を楽しむ」 というコンテクストではよく語られますが、「仕事中に(人生を)楽しむ」あるいは「仕事中に遊ぶ」ことについては、未だタブー視されている気がします。また、「仕事(そのものを)を楽しむ」というのも、単純に楽しいことを仕事にしよう、というよりは、大変な仕事をやることで得られる達成感を楽しむ、という感覚に近いと思います。

 

警備員はコンサートの間、

ステージに背を向けなくてはならないというルール。

これは、なかなか日本的ですよね。

一方、メジャーリーグでは仕事中の職員も

一緒にプレーを見て楽しんでいる。

これまた、とてもアメリカ的です。

 

その根底にあるのは、

仕事に集中しなくてはならない

という日本的素晴らしさと、

仕事中に楽しむのは不謹慎である

という日本的心の狭さでしょうか。

 

仕事は辛く苦しいもの。

その常識の根底が儒教的考えにあるのかどうか、

それは私には分かりません。

でもその常識が受け継がれていく背景には、

「自分は苦しい思いをしたのだから、皆そうあるべきだ」

という負の連帯意識があることは確かです。

 

苛められたから、苛め返す。

苦労したから、苦労をさせる。

海外ではその資質を高評価されている日本人ですが、

こういう暗い一面を持っていることもまた事実です。

良くも悪くも、日本人は連帯意識が強すぎるのでしょうね。

でもそろそろ、こういう負の連鎖は放棄したいものです。

 

仕事中も楽しいほうがいい。

私はそう思います。

お菓子を食べて、世間話で盛り上がって、

和気あいあいと働けばいいのです。

それで仕事が停滞するなら問題ですが、

仕事の効率が落ちないのなら、

反対する理由は何もないと思うのです。

 

でも日本には、まだまだ多いですよね。

笑いどころか、無駄な会話ひとつないオフィス。

その中で黙々と仕事をこなす社員たち。

ONとOFFを完全に切り分けた職場。

唯一、無駄話が許されるのは喫煙所だけ。

 

言われたことを効率よくこなす時代には、

こういう職場が理想的だったのかもしれません。

でもこれからの日本企業には、

新しい発想や想像力が求められています。

笑いや遊びが許されない職場から、

面白いアイデアは生まれるのでしょうか。

 

職場を楽しくすること。

それが社長にとって一番大事な仕事なのだと

言われる日が来るかもしれません。

 

Written by :安田 佳生 (記事一覧

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疑問論

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