読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

あなたの会社、社員の数は適切ですか?

安田 佳生の「疑問論」

今日の書き手:安田 佳生(ぼくら社編集長)

 

このブログを読んで

会社を小さくしておくべき15の理由 | ReadWrite Japan
急成長する企業の創始者は、どこかで自分が全てのコントロールを握る事を諦めなければならない。個人的に企業を小さいままにしておく理由がこれだ。


「会社は小さいほうがいい」
その気持ち、よく分かります。
しかしです。
このセリフをアメリカの若手起業家たちが言うとは・・・
時代が変わったのでしょうか。

 

会社とはそもそも組織なわけです。
役割分担する事によって効率化を図る。
だからある程度の社員数は絶対に必要なのです。
小さいほうがいいとは言っても、
3人とか5人とかいうわけにはいきません。
では何人がいいのか。
30人か。50人か。100人か。


まあ、何人がベストなのかは、
事業の中身によって変わるのでしょう。
一人当たりの収益性がもっとも高くなる人数。
そしてもっとも継続性の高い人数。
それがベストな社員数であると言えます。


収益性が高く、継続性も高い。
素晴らしい会社です。
でも売上には限界があります。
どんなに頑張ってみても、
一人当たりの売上には限界が来るからです。


一人当たりの売上が限界まで来る。
ここで更に業績を伸ばすためには、どうしたらいいか。
まず、社員を増やすという方法があります。
一人当たりの収益性が変わらなくても、
規模が2倍になれば売上も2倍になります。
あるいは他の会社を買収するという方法もあります。
売上50億円の会社が二つくっつけば、
100億円の会社が出来上がります。


でもどうなのでしょう。
一人当たりの収益性を高めるための拡大や買収、
それならば、やる意味は理解出来ます。
しかし、ただ単に全体の売上や利益を拡大する事に、
意味などあるのでしょうか?


いや、もちろんあります。
経営者や株主にとっての意味はある。
でもそこで働く社員には、
まったく意味がない事のように思えてしまうのです。
社員にとってのベスト。
それは、能力がもっとも効率よく発揮出来る職場であり、
誰かの役に立っている事が実感出来る環境であり、
安心して仕事に打ち込める安定した経営ではないでしょうか。
大きければ大きいほど安定する。
そういう時代はもう終わったような気がします。


社員数は何人がベストなのか。
この問いについて考えるとき、
重要なのは誰にとってのベストなのかということです。
社長にとってのベストなのか。
社員にとってのベストなのか。
あるいは株主にとってのベストなのか。
「全てのステークホルダーのために」などという
都合の良い言葉は、もう通用しないのかもしれません。

 

Written by :安田 佳生 (記事一覧

「私、社長ではなくなりました」ので、セミナー講演依頼受付中。 

 

ぼくら社編集長、安田佳生の新刊です。

著者である安田佳生が社長でなくなり、自己破産を経験し、全てを失くした中で考えたこと。社長でなくなった人だけが言える会社の不思議、自己破産経験者だけが言える社会の不思議。立ち止まらざるを得なかった著者が、立ち止まれない現代人に贈る、気づきの数々。

疑問論

疑問論