社長だった私が考える、やっかいな生き物

今日の書き手安田 佳生

 

id:hyohakuminさんの記事を読んで。

すがるものが欲しい経営者が多いという件 - 希望の舎―キボウノイエ―はてなブックマーク - すがるものが欲しい経営者が多いという件 - 希望の舎―キボウノイエ―

僕はこのブログでは労働者側の視点で自分の考えていることを述べることが多い。・・・

 

みなさん、社長という生き物に期待し過ぎなのですよ。

 

金持ちになりたい。有名になりたい。皆から偉いと言われたい。

 

それが社長になる最大の理由なのです。

 

自分が話すのは大好きだけど、人の話は聞かない。

 

電車や新幹線でも平気で電話に出る。

 

飲食店で店員さんに偉そうにする。

 

それが社長というものなのです。

 

人間的に素晴らしい社長など滅多にお目にかかれるものではありません。

 

稲盛さんに心酔し、相田みつを作品を社内に飾り、立派な人生訓などを述べる。

 

それは立派な人間だからではなく、立派な人間であると信じたいからなのです。

 

本当に社員想いの人は社長には向いていません。

 

出来ない社員がいたら迷わず首を切り、給料を上げるかわりにやりがいを語る。

 

それを出来るのが社長というものなのです。

 

社員にたくさん給料を払えば、会社の利益が減ってしまいます。

 

会社の利益が減れば、社長が使えるお金も減ってしまいます。

 

そもそも社長と社員は相反する立場なのです。

 

このブログの著者さんがおっしゃる通り、なんやかんや言っても社長は社員から搾取しているわけです。

 

その分リスクを背負っている。

 

その通りです。

 

リスクを背負って搾取しているのです。

 

でも社長たちは絶対に搾取を認めません。

 

私は社員のために頑張って会社を経営しているのだと、みなさんそうおっしゃいます。

 

いえ、本人たちは本当にそう信じ込んでいるのです。

 

そこがまたやっかいなところなのです。

 

 

Written by :安田 佳生

 

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