意志の弱さは、金でなんとかする
今日の書き手:下出 裕典(ぼくら社取締役)
起業における最大のリスクは「リビングデッド」だと思う | singtacks feed | codebreak;
起業して、多少上手く行って、なんとか潰れないように回しているんだけど、既に事業オーナーのリソースも使い込み、生活もそれを基軸に回っているため辞めるに辞められず、次にも進めず、ルーチンを回すことを余儀なくされた状態。それがリビングデッド。
リビングデッドとはうまいこといいますねぇ。
とても大変な仕事だけどほとんど儲からない。
(でも生きてはいける)
忙しいし儲からないので次の事業に手は出せない。
(でも生きてはいける)
その状態が、起業家としての生ける屍・リビングデッド。
死なないために生きている、と言ってもいいでしょうか。
そんな経営者になりたくないって思いますよね。
でもね、ちょっと油断するとすぐ、
リビングデッドになっちゃうのが経営者なんですよね。
なぜって、生きていくだけで大変だからです。
会社がそこにあるってことは、つまり経費がかかります。
だから、
「最低でも経費分は売上利益を稼がなきゃ」
と思う。
会社がそこにあるってことは、関わっている人たちがいます。
だから、
「関わっている人に迷惑かけないようにしなきゃ」
と思う。
この2つをやろうとするだけで、けっこう大変なんですよ。
どんなに大きな夢や大志を抱いて起業したとしても、
気がついたら優先順位のトップに君臨しているのがこいつらです。
忙しいぶん、それなりに充実感もあったりするから、たちが悪い。
日常だけを見つめているうちに、いつしか未来を見れなくなる。
singtacksさんは、この状況を抜け出すために必要なのは
「抜け出す強い意志」だと書かれています。
おっしゃる通りだと思うのですが、意志の弱い僕は、
自分ひとりでリビングデッドから抜け出す覚悟はできませんでした。
だから、自分にとって頭の上がらない人(経営の大先輩)に
そばにいてもらって、常にダメ出しをしてもらうことにしたのです。
彼は、
「ちっちゃいな~」とか
「そんなことのために経営やってんの?」とか
人の感情を無視した発言をどんどん僕に浴びせてきます。
未熟な僕は、時に感情的になって言い返したりもするのですが、
本当はとても感謝している。というか、
ダメ出しをしてもらうために毎月報酬を支払っているようなものです。
起業における最大のリスクであるリビングデッド回避のためなら、
安いものだと思っています。
Written by :下出 裕典
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