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弱さを認めるという強さ

今日の書き手:古越 幸太

 

ぼくら社のオフィスは麻布十番二の橋の、交差点にあるビルの5階です。

 

窓が大きく取られていて、昼下がりにはぽかぽかと陽が差し込んで気持ちがよいものです。

 

春は生きものみんなが好きな季節。

 

その根っこにあるものは、なんといってもぽかぽかとした陽の光。

 

長くつめたい冬を超え、ミミズもオケラもアメンボも陽のもとに集まります。そのあたたかさを感じるために。

 

 

ぼくら社のオフィスは出版社なので、人の出入りが雑多にあります。

 

けれど不思議とフロア全体があたたかい空気で包まれています。

 

だからでしょうか。

 

いくつかの会社が集まって打合せをしようとすると、不思議とぼくら社のオフィスが選ばれます。

 

春であるならいざしらず、冬もなんだか居心地が良いらしく。

 

 

ぼくら社のオフィスに集まるメンバーは、それぞれに会社の代表です。

 

本業をこなしながら出版業を行うほどには順調で、けれど決して手放しにしていられるものでもありません。

 

そこに至るまで、酸いも甘いも噛み分けるような経験を積み重ねてきたのでしょう。

 

いい時にはまわりにたくさん人がいて、わるい時には潮が引けるように人が去って。まるで、路肩に残った黒い雪の塊のように。

 

そうしていまここに集まったメンバーです。

 

みんなからっとして明るい。きっと本当はしんどいのだろうなと感じる時も、どこか目と口元が笑っています。

 

街にぼたん雪が降るような日もオフィスはあたたかく、コーヒーの香りに包まれています。

 

 

どうしてそんなに強くあれるのだろう。と、考えたことがあります。

 

ひとつ思い当たったこと。

 

それは、弱さを認めているからではないだろうかということです。

 

強い人たちだから、自分の弱いところをよく分かっています。

 

きっと事業や人やあれやこれやの潮目で、自分をたくさん見つめてきたのでしょう。また、そうせざるを得なかったのでしょう。

 

だから弱いところを隠したり、つくろったりしません。

 

ただ、そのままに見せています。

 

正解はいつだって自分の心の中にしか無いのだと知って。

 

そうしてそれぞれに強い部分を分けあいながら、弱い部分を埋めています。

 

強い人ではなく、強く見える人という言葉の方が適切なのかもしれないですね。

 

何もかもが強いわけでなく、弱さを見つめて認めているからその姿が強く映るのかもしれません。

 

 

ぼくら社のオフィスは麻布十番二の橋の、陽がよく当たるビルの5階です。

 

春近しくも、余寒はなお身にしみますね。

 

風にさらされ術なく縮こまったつぼみも、打たれ、傷つき、濡れた分だけやわらかい桃色の花をひろげます。

 

人も、また同じように。

 

Written by :古越 幸太

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