「人生は営業だ」と、営業職未経験の私が言う理由

はじめまして。
 
Wadaさんが書かれたブログを読ませていただき、思うところがありましたのでコメントをさせていただきます。
 
「営業だけはやめておけ」vs「営業でがんばってみろ」 あなたはどちらのタイプの親ですか? - ICHIROYAのブログ

以前にも書いたが、僕はトップセールスマン、一流の営業マンに強い憧れを抱いている。セールスと言えば、僕自身は百貨店の食器売場とウェッブショップの経験しかなく、営業...

 

私は、ぼくら社という出版社に勤務している者で、来年4月に就職を控えた息子を持つ父親でもあります。

 

さて、なぜコメントを書いてみたいと思ったかと言いますと、営業を「営業だけはやめておけ」VS「営業でがんばってみろ」という対立軸でとらえてしまうのは少々もったいないように思ったからです。

 

業を営むという言葉通り、営業はあらゆる職業にとって必須の要素なのではないでしょうか。

 

私もWadaさんと同じようにこれまで営業の専門職に就いた経験はありませんが、営業なくしてはここまでやってくることはできなかったように思います。

 

加えて言わせていただくなら、営業は仕事の領域に留まるものではなく、人間関係が生じるあらゆる場面に必要です。

 

例えば同僚には「自分がともに仕事をするに値する人間であること」を営業しなければならず、妻には「自分が夫であるに足る人間であること」を営業しなければならないのではないかとも思います。

 

先日、ある外資系生命保険会社のトップセールマンを取材する機会がありましたが、そこで耳にした内容はすべて自分に当てはまることばかりでした。

 

そして、Wadaさんが紹介してくださっている、Geoffrey Jamesさんの「トップセールマンの人生の10の流儀」もまた、あらゆる人に通用する人生訓であるように思えます。

 

(1)自分の仕事、人生、会社、顧客、そして競争相手にすらポジティブな態度をとり続ける

 

(2)どんなものであれ、頭の中を手がかりで一杯にしているので、いつも次の展開を考えられる

 

(3)セールスの手がかり、チャンスが手に余るほど多くある時は、同僚のセールスマンにそれを与えている

 

(4)以前のお客様を定期的に訪れて、その時の買い物にいまでも満足してくれているか確かめている

 

(5)毎日、セールススキルやビジネスの知識、個人の成長につながる、少なくともひとつの行動をおこしている

 

(6)毎日、たんに急ぐ仕事から始めるのではなく、最も重要な仕事は何かを考えて優先順位をつけている

 

(7)ポジティブな態度は健康に立脚していることがわかっているので、自分の身体の健康状態についてできる限り気を配っている

 

(8)会社は販売によって成り立っているということを理解していない愚かな人々も許すことにしている

 

(9)顧客がほんとうに必要としている、正しいものを買えるように、手助けする。それが自分が売っているものではないとしても

 

(10)自分の時間とお金のいくぶんかを恵まれないひとに与えることにしている。それはほんとうに成功しているひとがやっていることだから

 

そんなわけでありまして長々と書いてしまいましたが、来年就職する息子には、こんな言葉で送り出してやろうと思っています。

 

「人生は、営業だ。がんばっていこう!」

 

ブログのおかげで頭の整理ができました。

どうもありがとうございます。

 

Written by :佐藤 康生

 

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ぼくだったら、そこは、うなずかない。

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